例え時間や手間がかかったとしても最初のうちはクオリティを最重要視していた。
けれど、安定した基盤みたいなものができてきて、ちょっとやそっとじゃ経営が傾かないようになると、今度はそのクオリティをもっと世の中に広めよう(またはもっと稼ごう)とするため、クオリティよりも効率を重視するようになった。
効率を重視するあまり、肝心のクオリティはいつの間にかかなりよろしくないものになっていて、気づいてみれば地道に増やしてきた常連さんがどんどん離れていく。
…なんてことはどの世界でもあることです。
よく映画とかドラマのストーリーでもあるよね、こういう展開。こういうジレンマ。
今のスターバックスもこういうジレンマの只中にいるような気がしてなりません。
前々回の投稿ではるが書いているように、スタバといえばLA MARZOCCO。
バリスタ一人一人が、一つずつ丁寧にこだわりを持って(しかも外から見ても楽しそうに)、ドリンクを作っていたからこそ、ここまで世の中に広まっていったはずなのに、最近そのバリスタの存在を半分否定するかのように、全自動の機械が広まりつつあります。
めちゃめちゃ混んでるけど、スペースは限られているから人員もマルゾッコも増やすわけにはいかない…しかしお客様を長時間お待たせするわけにもいかない…じゃあ…ってことで、その機械の採用を決めたんだろうけど、そのときクオリティについてきちんと評価したのかなぁ。
全自動の機械にするとクオリティがガタ落ちかというと、そうでもない。きっとわからない人の方が圧倒的に多い。むしろ機械が作る味だから、常にムラのないクオリティを提供できる。でも、無機質さ・味気なさは否めません。こう感じるのは僕だけかなぁ?…やはりどちらが温かいかというと、オートマティックな機械ではなく、バリスタの手で作ったほうじゃないでしょうか?エスプレッソにしてもカプチーノにしても何にしても。
いつの間にか”こだわり”を忘れている気がする…
↓↓の記事を読んで、また色んなお店に行っていて、思わずかなりの上から目線で意見したくなりました。
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070322/usa070322000.htm
皆さんはどう思いますか?
しげでした。